研修コース内容紹介 || 研修受講案内

 こちらのページでは、環境調査研修所で実施されている研修コースの内容をご紹介します。

 現在受講手続き中の研修につきましては、こちらのページをご覧ください。
 

令和7年度研修コース概要(行政研修及び分析研修)

 
 各研修の詳細については令和7年度研修計画書、日程については令和7年度研修カレンダーをご覧ください。

行政研修

名称    目的   内容    
「地域を強く」する地域経済データ活用研修 (~地域循環共生圏の構築を経済循環構造から導く~) 地域の経済循環構造や各種指標等のデータに基づく効果的な政策立案スキルの獲得を通して、地域循環共生圏の考えのもと、分野横断的に各主体を巻き込みながら環境・社会・経済課題の同時解決に取り組める人材を育成する。 ・「地域の主体性のもとでの地域のありたい姿の検討」や、その実現に向けた「環境・社会・経済課題の同時解決の取組・事業の検討、創出」といった、地域循環共生圏の考え方に関する講義や現地視察を通した事例紹介
・地域経済循環分析ツール(自動分析ツール、経済波及効果分析ツール)及び地域指標分析ツールの使い方や分析手法等の講義、グループワークによる演習・ディスカッション、参加者自身の所属地域を分析しての施策立案実習
日中韓三カ国合同環境研修
<韓国開催予定>
日中韓三カ国の環境の現状や課題・対策等に係る情報や認識を共有し、より広い視野から環境行政施策の展開を図る。 日本・中国・韓国から研修生が参加し、各国が抱えている環境課題及びその対策等について、研修生間でプレゼンテーション・意見交換等を行い、情報・認識の共有を図るとともに、可能であればテーマに関連した施設等の見学を行う(※使用言語は英語等)。
動物愛護管理
研修
動物愛護管理法の概要や、動物愛護管理を巡る課題とその対応に係る基本的な考え方、ペット問題に関する様々な取組など、動物愛護管理業務の実施に必要な専門的知識を習得する。 動物愛護管理法の概要、動物取扱業者への対応、ペット災害対策などについて解説等を行うとともに、事例研究やグループワークを行う。
自然環境研修 生物多様性に関する国内外の動向について理解を深め、自然環境保全に関する制度に関する専門的知識を習得する。 ・生物多様性保全へのビジネス分野での注目の高まりや国際的な議論を踏まえ、30by30目標の達成に向けた自然共生サイト(生物多様性増進活動促進法)等の国の政策の全体像及び最新動向について解説等を行う。
・自然公園法等の自然環境保全に関する法制度の適切な運用、生物多様性データに基づく政策立案・実施、国立公園等における保護と利用の好循環創出に係る施策の企画立案・実施、自然共生サイトにおける企業及び地域の連携促進等に必要な講義や演習をおこなう。
一般廃棄物・資源循環基礎研修 生物多様性に関する国内外の動向について理解を深め、自然環境保全に関する制度に関する専門的知識を習得する。 一般廃棄物の適正処理の現状と課題、循環型社会の理念、関係制度の概要、施設やシステムの技術的基礎、関係主体の役割などについて解説等を行う。必要に応じて現地見学を行う。
産業廃棄物対策研修(基礎) 産業廃棄物対策業務の遂行に必要な専門的知識習得や技能向上を支援する。 産業廃棄物関係法令、廃棄物処理法執行事務、不法投棄や不適正処理事案対応の端緒、暴力団等への対処方法などについて解説等を行う。
廃棄物・リサイクル専攻別研修(循環型社会実践コース)
<北九州市において実施>
循環型社会の形成を中心とした廃棄物・リサイクル対策に係る業務遂行に必要な専門的知識の習得を支援する。 循環型社会の形成に向けた政策手法や取組事例などについて解説を行うとともに、先進的地域での取組現場を研修フィールドとして活用した見学・演習等を行う。
国際環境協力基本研修
<北九州市において実施>
途上国を始めとする海外の環境問題や環境政策、環境インフラの海外展開、国際的な取組に関する基本的知識を習得する。 途上国を始めとする海外の環境問題の実状や背景、環境政策の動向、日本の環境協力、環境インフラの海外展開、国、自治体、専門家、民間企業等の役割や連携などについて解説、演習等を行う。
大気環境研修 大気環境保全に係る業務遂行に必要な専門的知識を習得する。 大気環境保全に係る制度、最近の課題と対応の方向として石綿飛散防止対策などについて解説、演習等を行う。
騒音・振動・悪臭防止研修 騒音・振動・悪臭防止に係る業務遂行に必要な専門的知識を習得する。 騒音・振動・悪臭防止に係る制度と対策、低周波音や交通騒音の具体的事例などについて解説、演習等を行う。
水環境行政研修 水環境(地下水環境を含む)保全に係る業務遂行に必要な専門的知識を習得する。 水環境(地下水環境を含む)の保全に係る制度、最近の課題と対応の方向などについて解説、演習等を行う。
環境問題史研修(もやい直し-水俣の経験から学ぶ地域再生-)<水俣市において実施> 水俣における環境保全を軸とした地域再生の取組から、地域住民等と連携した環境保全の推進方策を学ぶ。 水俣病を教訓とする地域の「もやい直し」、及び環境保全に関する取組について、現地で実際の事例や背景に触れた上で、討議を通じ理解を深める。

分析研修

名称 目的 内容
水質分析研修 水質分析の能力向上に必要な専門的知識・技術を習得する。 水質分析に用いる機材や分析手法等について、講義・解説を行うとともに、実習を行う。
Aコース:GC/MSを用いた対象農薬の定量
     分析
Bコース:LC/MS/MSを用いた
                  PFOS,PFOA,PFHxSの分析
Cコース:ICP-MSを用いた金属分析
の3コースを実施する。
特定機器分析研修Ⅰ
(ICP-MS)
特定の機器測定に関する専門的知識及び技術を習得する。 環境分析において必要とされる専門的機器の測定方法及び操作技法について実習等を行う。
ICP-MSの機器測定法に重点を置く。
特定機器分析研修Ⅱ(LC/MS/MS)(年2回) 特定の機器測定に関する専門的知識及び技術を習得する。 環境分析において必要とされる専門的機器の測定方法及び操作技法について実習等を行う。
LC/MS/MSの最新の手法による機器測定法に重点を置く。
大気分析研修 大気分析測定に関する専門的知識及び技術を習得する。 有害大気汚染物質のうちVOCs及び重金属等の測定法について実習等を行う。
公定法(有害大気汚染物質測定方法マニュアル、PM2.5成分測定マニュアル)及び最近の応用測定技法に重点を置く。
廃棄物分析
研修
廃棄物分析測定に関する専門的知識及び技術を習得する。 廃棄物中の重金属の測定法について実習等を行う。
公定法に基づいた測定技法及び最近の応用測定技法に重点を置く。
VOCs分析研修(水質) 水質中の揮発性有機化合物の分析測定に関する専門的知識及び技術を習得する。 水質中の揮発性有機化合物の測定法について実習等を行う。
公定法に基づいた測定技法に重点を置く。
課題分析研修Ⅰ
(プランクトン)
淡水プランクトンの検索法に関する専門的知識及び技術を習得する。 淡水に生息するプランクトンの検索法について実習等を行う。
現地採集試料の同定を主眼とする。
課題分析研修Ⅱ
(底生動物)
河川の底生動物の検索法及び底生動物を用いた水質評価法に関する専門的知識及び技術を習得する。 河川に生息する底生動物の検索法及び底生動物を用いた河川の水質評価法について実習等を行う。
現地採集試料の同定を主眼とする。
ダイオキシン類環境モニタリング研修(基礎課程) ダイオキシン類の環境モニタリングに関する基礎的知識及び技術を習得する。 ダイオキシン類の環境モニタリング手法について実習等を行う。
サンプリング手法及び測定分析方法に重点を置くとともに、安全管理手法及び分析データの精度管理手法を扱う。
アスベスト
分析研修
(年2回)
アスベスト分析(位相差顕微鏡法及び走査型電子顕微鏡法)の原理を理解し、測定技術を習得する。 大気中アスベストの分析手法について実習等を行う。
位相差顕微鏡法及び走査型電子顕微鏡法に重点を置く。
水道クリプトスポリジウム試験法に係る技術研修 水中に存在するクリプトスポリジウムオーシスト等を検出するための試験方法及び水道におけるクリプトスポリジウム等の対策に関する専門的知識を習得する。 水中に存在するクリプトスポリジウムオーシスト等を検出するための試験方法及び水道におけるクリプトスポリジウム等の対策について、講義・実習を行う。
濃縮分離、蛍光染色、顕微鏡観察及び遺伝子検査法の手技の習得に重点を置く。
研修支援教材の配信
(※Webのみ)
各種環境分析業務の遂行に必要な専門的知識及び技術の習得を支援する。 環境分析において必要な専門機器の測定法及び操作技法、試料や対象ごとに異なるより専門的な測定分析手法などについて、講義・解説を行う。