教官の紹介

教官

岩切 良次(いわきり りょうじ)

ダイオキシン類およびPCBsのGCカラムの分離、溶出順位決定に関する検討、および水素キャリアガスを使ったGC/MS法の検討、ダイオキシン類分析法に関する基本的操作・技術的事項の整理を行っていく予定です。
担当する研修
実習分野
・ダイオキシン類
環境モニタリング研修 基礎課程
HRGC/HRMSを用いたフライアッシュ中の
ダイオキシン類分析
・ダイオキシン類
環境モニタリング研修 専門課程
HRGC/HRMSを用いた
排ガス中ダイオキシン類分析
・課題分析研修I
プランクトンの分類とカウント
・課題分析研修Ⅱ
底生動物の分類とカウント、水質評価
・環境汚染有機化学物質分析研修
 
LC/MS/MSおよびGC/MS(/MS)による
POPs及び対象候補物質分析
・水質分析研修(Aコース)
固相抽出-GC-QMS法による農薬他の測定法
・大気分析研修(Aコース)
 
容器捕集-, 固体吸着-加熱脱着-,
固体吸着-溶媒抽出-GC/MS法による
有害大気汚染物質の測定法
・VOCs分析研修
HS-, P&T-GC-QMS法による水質中VOCsの分析法
 
研究活動(R4年度)
査読あり論文
  • 岩切 良次, 山本 一樹, 榎本 剛司: 市販のキャピラリーカラムを使ったポリ塩化ビフェニル溶出順位の決定, 環境化学 ,32, 50-72,  2022 https://doi.org/10.5985/jec.32.50
査読無し論文
  • 岩切 良次,  榎本 剛司,横田正伸,佐貫トン,佐藤大樹:水素キャリヤーガスを用いた二重収束形GC/MSによるダイオキシン類の測定,  環境と測定技術 49 (12), 4-15, 2022
講演会・セミナー等
  • 岩切 良次,  榎本 剛司,横田正伸,佐貫トン,佐藤大樹:水素キャリヤーガスを用いた二重収束形GC/MSによるダイオキシン類の測定,  2022(令和4)年度第1回極微量物質研究会セミナー, 2022年7月, 東京

国際学会発表
  • R. Iwakiri, T. Enomoto, M. Yokota, M. Chinen, T. Takahashi, T. Sanuki, D. Sato, R. Dhandapani, R. Jack, Elution Profile of  tetra to octa chloro dibenzo-p-dioxins  and dibenzofurans  on a new GC  capillary column., Organohalogen Compd., 83, 19-22, 2022 (Proceeding of International Symposium on Halogenated Persistent Organic Pollutants in New Orleans, USA, October 2022)

国内学会発表
  • 岩切 良次,  榎本 剛司,横田正伸,佐貫トン,佐藤大樹:水素キャリヤーガスを用いた二重収束形GC/MSによるダイオキシン類の測定, 2022, 第1回 環境化学物質3学会合同大会, 富山

検討委員等の活動
  • 日本環境化学会 評議員 広報担当幹事
  • 「環境化学」 編集委員
  • ​令和4年度ダイオキシン類簡易測定法マニュアル改訂検討会 検討委員
  • 令和4年度ヘリウムガス供給不足等を踏まえた大気・排出ガス分析法検討会 検討委員
  • 国土交通省 関東地方整備局ダイオキシン類精度管理委員
     

過年度の研究業績目録

原著論文

A 査読あり論文

  1. Kim, G. B., Tanabe, S., Iwakiri, R., Tatsukawa, R., Amano, M., Miyazaki, N. and Tanakas, H. (1996): Accumulation of butyltin compounds in Risso's dolphin (Grampus griseus) from the Pacific coast of Japan: comparison with organochlorine residue pattern. Environmental Science and Technology, 30(8), 2620-2625, https://doi.org/10.1021/es9600486
  2. 岩切 良次, 川嶋 文人, 松原 朝子, 本田 克久 (2004), 超臨界二酸化炭素による魚油中ダイオキシン類の抽出除去, 環境化学, 14(2), 253-262, https://doi.org/10.5985/jec.14.253
  3. 岩切 良次, 本田 克久 (2005): ラットのダイオキシン類蓄積に及ぼす餌への活性炭添加の影響, 環境化学, 15(1), 83-90, https://doi.org/10.5985/jec.15.83
  4. Ayato Kawashima, Ryoji Iwakiri, Katsuhisa Honda (2006), Experimental Study on the Removal of Dioxins and Coplanar Polychlorinated Biphenyls (PCBs) From Fish Oil., J. Agric. Food Chem., 54(26), 10294 - 10299, https://doi.org/10.1021/jf061962d
  5. Ayato Kawashima, Sakura Watanabe, Ryoji Iwakiri, Katsuhisa Honda (2009): Removal of dioxins and dioxin-like PCBs from fish oil by countercurrent supercritical CO2 extraction and activated carbon treatment., Chemosphere 75(6), 788-794, https://doi.org/10.1016/j.chemosphere.2008.12.057
  6. 四ノ宮 美保, 岩切 良次 (2011): 親水性相互作用クロマトグラフィーにおける極性農薬の保持挙動, 環境化学, 21(4), 293-301, https://doi.org/10.5985/jec.21.293
  7. Hiroyuki Fujita, Katsuhisa Honda, Ryoji Iwakiri, Keerthi S. Guruge , Noriko Yamanaka c, Nobuhiko Tanimura (2012): Suppressive effect of polychlorinated dibenzo-p-dioxins, polychlorinated dibenzofurans and dioxin-like polychlorinated biphenyls transfer from feed to eggs of laying hens by activated carbon as feed additive. Chemosphere 88(7):820-827, https://doi.org/10.1016/j.chemosphere.2012.03.088

B 査読無し論文・報告書等

  1. 田辺信介, 岩切良次, 立川 涼 (1992): 宇和島湾の底質汚濁(IV), 平成3年度宇和島湾浅海養殖漁場環境調査報告書, 平成4年8月, 遊子漁業協同組合, 9-17
  2. Kim, G. B., Tanabe, S., Iwakiri, R., Tatsukawa, R., Amano, M., Miyazaki, N. and Tatsukawa, R (1996): Accumulation of butyltin compounds in Risso's dolphin (Grampus griseus) from the Pacific coast of Japan: comparison with organochlorine residue pattern. , 平成7年度科学研究費補助金(一般研究A)研究成果報告書「野生動物の重金属蓄積はどのようにして決まるか-その比較生物学を中心に」, 平成8年3月, 79-87
  3. 川嶋文人, 岩切良次, 宮脇崇, 本田克久 (2005): 超臨界流体二酸化炭素によるダイオキシン類の抽出・除去技術の開発, ケミカル・エンジニヤリング (2) 36 - 41
  4. シリ グリゲ・キールティ, 山中典子, 三上修, 岩切良次, 本田和久 (2011): 炭素吸着剤の飼料添加によるブロイラー体内へのダイオキシン類蓄積制御効果, 動物衛生研究成果情報, 10, 19-20

講習会・セミナー等

  1. 岩切良次  二重収束型GC/MSによるダイオキシン類測定の精度管理について
    第43回 日本電子株式会社 分析機器MSユーザーズミーティング ~定量分析、環境・食品分析を中心に~(オンライン開催) 2021年1月

国際学会発表

  1. Kim, G. B., Iwakiri, R., Tanabe, S., Tatsukawa, R., Amano, M., Miyazaki, N. and Tanaka, H. (1995): Butyltin accumulation in Risso's dolphin off Pacific coast of Japan: comparison with organochlorines. The 1995 Autumn Meeting at Ansan, The Korean Society of Oceanography, Ansan, Korea, November, Abstracts, 52
  2. Iwakiri R., Guruge KS., Asano R., Yamanaka N., Mikami O., Hasegawa J., Honda K. (2007): Effects of carbonaceous additive on dioxin accumulation in broiler chicken. Organohalogen Compounds 69, 2331-2334
  3. Iwakiri R., Asano R., Honda K. (2007): Effects of carbonaceous adsorbent on accumulation and excretion of dioxins in rat. Organohalogen Compounds 69, 2391-2394
  4. Guruge KS., Fujita H., Iwakiri R., Yamanaka N., Tanimura N., Honda K. (2012): Reduction of dioxins contamination in chicken egg and tissues by activated carbon as a feed additive. Organohalogen Compounds, 74, 881-884

国内学会発表

  1. 岩切良次, 田辺信介, 立川 涼, 菅沼弘行, 亀崎直樹 (1994): ウミガメ類における有機塩素化合物の蓄積特性. 平成6 年度日本水産学会春季大会, 東京, 4 月, 講演要旨集, 306
  2. 岩切良次, 田辺信介, 立川 涼, 菅沼弘行, 亀崎直樹 (1994): 有機塩素化合物によるウミガメの汚染. 第5 回日本ウミガメ会議, 日和佐, 11 月, うみがめニュースレター NO.23, 37-38
  3. 渡部真文, Monirith, I., 田辺信介, 松田壮一, 岩切良次, 本田克久, Tana, T. S. (1999): カンボジア都市ゴミ集積場および産業廃棄物投棄場におけるダイオキシン類の土壌汚染. 日本内分泌撹乱化学物質学会第2回研究発表会講演要旨集, 11, 神戸市
  4. 岩切良次, 川嶋文人, 松原朝子, 本田克久 (2003): 魚油試料中ダイオキシン類の超臨界流体二酸化炭素による抽出特性, 第12回環境化学討論会講演要旨集, 20-21, 新潟市
  5. 岩切良次, 川嶋文人, 松原朝子, 本田克久 (2003): 超臨界二酸化炭素を用いた油試料からのダイオキシン類の抽出, 第68回化学工学会年会研究発表講演要旨集, 東京
  6. 岩切良次, 川嶋文人, 安達美佳子, 本田克久 (2004): 油試料からのダイオキシン類の抽出・除去技術の開発, 第69回化学工学会年会研究発表講演要旨集, 291, 大阪市
  7. 岩切良次, 川嶋文人, 安達美佳子, 本田克久 (2004): 魚油中ダイオキシン類の除去技術の開発, 第13回環境化学討論会講演要旨集, 254-255, 静岡市
  8. 岩切良次, 川嶋文人, 安達美佳子, 本田克久 (2004): 親水性炭素系吸着剤の開発と吸着特性の解明, 第13回環境化学討論会講演要旨集, 634-635, 静岡市
  9. 川嶋文人, 岩切良次, 渡辺さくら, 本田克久 (2005): 超臨界二酸化炭素による魚油中ダイオキシン類の除去技術開発, 第85回日本化学会春季年会講演予稿集, 389
  10. 川嶋文人, 渡辺さくら, 岩切良次, 本田克久 (2005): 超臨界二酸化炭素向流抽出法による魚油中ダイオキシン類の除去技術開発, 第14回環境化学討論会講演要旨集, 122-123, 大阪市
  11. 岩切良次, 本田克久, 山下浩史, 中島兼太郎, 佐々木和重(2005): 養殖ブリのダイオキシン類蓄積を抑制する餌添加剤の開発と予備的実証試験, 第14回環境化学討論会講演要旨集, 174-175, 大阪市
  12. 岩切良次, 本田克久 (2005): ラットのダイオキシン類蓄積に及ぼす餌への活性炭添加の影響, 第14回環境化学討論会講演要旨集, 430-431, 大阪市
  13. 岩切良次, 淺野麗, 佐々木和重, 本田克久(2006): 養殖ブリ中ダイオキシン類の餌添加剤による蓄積抑制効果についての実証試験, 第15回環境化学討論会講演要旨集, 26-27, 仙台市
  14. 浅野麗, 岩切良次, 本田克久 (2006): ラット体内ダイオキシン類の活性炭餌添加による体外排泄効果, 第15回環境化学討論会講演要旨集, 250-251, 仙台市
  15. 岩切良次, 淺野麓, GURUGE Keerthi S., 山中典子, 三上修, 長谷川淳, 本田克久 (2007): 炭素系材料添加剤を与えたブロイラーのダイオキシン類蓄積抑制効果, 第16回環境化学討論会講演要旨集, 390-391, 北九州市
  16. 浅枝真美, 牧野崇伯, 野間雄, 岩切良次, 山下正純, 本田克久 (2008): 超音波による農薬類の分解特性, 第17回環境化学討論会講演要旨集, 230-231, 神戸市
  17. 山下正純, 野間雄, 浅枝真美, 牧野崇伯, 岩切良次, 本田克久 (2008): 超音波による農作物中残留農薬類の洗浄除去, 第17回環境化学討論会講演要旨集, 242-243, 神戸市
  18. 牧野崇伯, 野間雄, 浅枝真美, 岩切良次, 山下正純, 本田克久 (2008): 超音波による農作物中残留農薬類の簡易分析法の検討, 第17回環境化学討論会講演要旨集, 726-727, 神戸市
  19. 藤田寛之, 兵頭紀美, 本田克久, 岩切良次 (2009): 炭素吸着剤を用いた養殖マダイ中ダイオキシン類の蓄積抑制効果, 第18回環境化学討論会講演要旨集, 410-411, つくば市
  20. 四ノ宮美保, 岩切良次 (2009): LC/MS/MSによる水質試料中の親水性農薬の定量, 第18回環境化学討論会講演要旨集, 732-733, つくば市
  21. 藤田寛之, 本田克久, 岩切良次, GURUGE Keerthi S., 山中典子, 谷村信彦 (2010): 炭素吸着剤を添加した餌を与えたニワトリの鶏卵中ダイオキシン類の蓄積抑制, 第19回環境化学討論会講演要旨集, 354-355, 春日井市
  22. 四ノ宮美保, 岩切良次 (2010): HILICカラムにおける親水性農薬の保持挙動, 第19回環境化学討論会講演要旨集, 628-629, 春日井市
  23. 藤田寛之,本田克久,岩切良次, Keerthi S. Guruge , 山中典子, 谷村信彦 (2011): 炭素吸着剤を添加した餌を与えたニワトリの鶏卵中ダイオキシン類の蓄積抑制, 第20回環境化学討論会要旨集 84-85, 熊本市
  24. 岩切良次, 浦山豊弘, 鈴木敦, 新関祐輔, 三木崇 (2011): 汚染土壌に対する土壌のダイオキシン類簡易測定法の適用について, 第20回環境化学討論会要旨集 440-441, 熊本市
  25. 四ノ宮美保, 岩切良次 (2011): LC/MS/MSによるゴルフ場農薬の一斉分析, 第20回環境化学討論会プログラム集 699-700, 熊本市
  26. 四ノ宮美保, 岩切良次 (2011): LC-MS/MSを用いた河川水中バリダマイシンの分析, 第60回日本分析化学会年会講演要旨集, 312, 名古屋市
  27. 四ノ宮美保, 岩切良次, 渡辺靖二 (2012): LC-MS/MSによる河川水中ゴルフ場農薬の一斉分析, 第21回環境化学討論会要旨集, 763-764, 松山市
  28. 岩切良次 (2013): 塩素化ターフェニルを含んだダイオキシン類試料の分析上の問題点について, 第16回日本水環境学会シンポジウム講演集, 149, 沖縄
  29. 岩切良次 (2015): 硫黄が高極性GCカラムに与える影響の定量的評価, 第24回環境化学討論会要旨集, P-006, 札幌市
  30. 岩切良次 (2016): ダイオキシン類分析で用いる精度管理試料の検討, 第43回環境保全・公害防止研究発表会, 山形市
  31. 岩切良次, 榎本剛司 (2018): 市販のキャピラリーカラムを用いたダイオキシン類の溶出順位について, 第27回環境化学討論会要旨集, P-011, 那覇市
特許
  1. 本田克久, 岩切良次, 川嶋文人: 国際公開番号 WO2005-039312, 「食品」, (2005)
  2. 本田克久, 岩切良次, 川嶋文人: 特開2005-245271, 「液状食品の処理方法および処理装置」, (2005)